リップルは、東南アジア地域でのビジネス拡大をリードするため、ウーバーの元幹部を起用したと発表した。

ウーバーで最高業務責任者を務めていたブルックス・エントウィッスル氏が、リップルの東南アジア部門の新しいマネージングディレクターとして参画した。エントウィッスル氏はゴールドマンサックスで約20年間務め、東南アジア地域でパートナー兼会長を務めたこともある。ウーバーではアジア太平洋地域を統括し、規制問題の解決に当たっていた。

リップルは、米国では証券取引委員会(SEC)との訴訟に直面しているが、アジアでのビジネス拡大に注力するのは驚くことではないだろう。リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOは3月はじめ、SECとの訴訟はアジア太平洋地域でのビジネスに影響はないと強調していた

リップルネットのゼネラルマネージャーであるアシーシュ・ビルラ氏は、リップルにとって東南アジアの驚異的な成長を取り込むことが重要であり、エントウィッスル氏の役割に期待していると語っている。

「東南アジアの決済エコシステムは非常に動的であり、かなり複雑な各国固有のスキームがあり、多くの深い知識が必要だ。地域の覆うのフィンテック、決済サービスプロバイダー、中小企業にリップルネットが採用されたことで、東南アジアは顧客の需要とトランザクションの成長の両方で最大の市場となっている」