BNBトレジャリー戦略を採用していた米バイオテクノロジー企業ウィンドツリー・セラピューティクスが、ナスダックからの上場廃止通告を受けて株価が急落した。

ナスダックはウィンドツリーが上場維持基準に違反したとして、8月221日に取引を停止すると通告した。米証券取引委員会(SEC)への提出文書によれば、違反の内容は、ナスダック上場規則5550(a)(2)に基づく「最低入札価格1ドル」の基準を満たしていないことだという。

この発表を受け、ウィンドツリーの株価は77.2%下落して0.11ドルとなり、その後の時間外取引でもさらに4.7%下落した。7月16日にBNB戦略を発表した際には一時的に上昇したが、7月18日の高値から90%以上の下落となっている。

Source: Google Finance

仮想通貨戦略導入も業績には結びつかず

ウィンドツリーは7月16日にBNBトレジャリー戦略を開始し、ビルド・アンド・ビルド・コーポレーションとの間で6000万ドルの購入契約を締結したと発表。加えて、追加で1億4000万ドルのオプションも設定していた。

発表直後、WINT株は2日間で32.2%上昇したが、その後急速に下落へ転じた。

1週間後には、匿名の投資家との間で5億ドルの株式購入契約を締結し、ビルド・アンド・ビルドとさらに2000万ドルのBNB購入契約を結んだが、その後はBNB保有量や今後の方針に関する開示が行われていない。

BNBは史上最高値を更新

一方、BNBトークンは水曜日に5.6%上昇し、CoinGeckoのデータによれば876.26ドルで史上最高値を記録した。仮想通貨市場全体が2週間ぶりに反発するなか、BNBは主要アルトコインの中で際立つ動きを見せている。

BNBはXRPやソラナ(SOL)と並び、2025年の強気市場において新高値をつけた数少ない大型アルトコインの1つとなっている。一方で、イーサリアム、ドージコイン(DOGE)、チェーンリンク(LINK)、カルダノ(ADA)などは、依然として2021年の高値を超えるには至っていない。

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