仮想通貨取引所バイナンスのリサーチ部門は28日、中国人民銀行のデジタル通貨に関するレポートを発表した

バイナンスによると、デジタル通貨は2段階のシステムを採用。1段階目の層では、中国人民銀行が商業銀行を通じて独自通貨の発行と償還を行う。2段階目の層では、商業銀行がデジタル通貨を小売業者など市場参加者に再分配する。ただ、この2段階目の層でブロックチェーンを利用するかは決まっていない

さらにデジタル通貨は「大ざっぱに紐づけられた」デザインを採用。銀行口座なしで送金できるようになるという。

中国人民銀行にとってデジタル通貨を発行する狙いは、金融政策の効率性を改善すること。また、中国のすべての個人とビジネスに関してより包括的に理解することもある。さらに人民元の回転率と世界での影響力拡大も狙いだという。

ただ、バイナンスは、個人の金融プライバシーの損失などを懸念点としてあげている。

中国人民銀行の関係者は独自通貨を11月に立ち上げる予定はないと、以前の報道を否定している

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版