豪州のブロックチェーン電力企業パワーレッジャーは、インドの送配電企業BSESラージダーニ・パワー社(BRPL)と、インドでソーラー発電のP2P取引の実証実験を完了した。パワーレッジャーが14日に発表した

デリー州南西部のドワールカで実証実験を行った。これは、家の屋上にソーラー発電装置を持つ住民が、過剰な電力を近隣の住民にP2Pで販売するというものだ。これにより、ソーラー発電を持つ個人が余剰電力を収益化できるほか、住民もより安価に再生可能エネルギーにアクセスできるようにするのが狙いだ。

パワーレッジャーは「BRPLは、ピーク需要の時期に費用対効果の高い代替エネルギーにアクセスすることができ、電源の効率性と信頼性が向上した」と評価している。

BRPLのアマル・シンハCEOは、試験結果について次のようにコメントしている。

「経済成長により、完全に集中化された送電網を必要とせずに、クリーンエネルギーを生成し、インド全土で利用できるようになることが重要だ。分散型発電の重要性を認識した上で、広範な再生可能エネルギーのインフラを構築していきたい」

日本でも実証実験

パワーレッジャーは、世界各国でブロックチェーンを活用したP2P電力取引の実証実験を行っている。日本では8月に関西電力との間で実証実験を行ったことを発表。また10月には関東地方で実証実験を行うことも発表している

今年11月には、豪州の電力卸業者と提携し、豪州南部でP2P取引を展開することを発表している

【関連記事:ブロックチェーンP2P電力取引を豪州で大規模展開 パワーレッジャーが電力卸売業者と提携

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン