過去10年間でビットコインのサトシとしての利用が急増している。ビットメックスはマネーの3要素の一つ「価値の尺度」達成の道のりはまだ遠いと結論づけた

サトシは、ビットコインの最小の通貨単位。1サトシ=0.00000001 BTCとなっている。ビットメックスによると、現在ビットコインのアウトプットのうちサトシが占める割合は70%を突破。2012年の約40%をはるかに上回った。

Precision of Bitcoin outputs

(出典:BitMEX Research「ビットコインときりの良い数字(Precision、ラウンドナンバー)」)

ビットメックスは、サトシ利用の急増を受けて「現時点では価値の尺度という命題が無視されている現状を示している」と分析。ビットコインが価値の尺度として成立するためには、「きりの良さ(ラウンドナンバー)の程度」は増えるのではなく減るべき、つまりサトシの利用は減るべきだとみている。

背景としてビットメックスは、「初期のビットコインの利用ケースが実験的でビットコイン表示の支払いがありふれていこと」や「ビットコイン普及とともに法定通貨表示の利用が増えたこと」、「価格高騰とともにより程度の高いラウンドナンバーが必要になったこと」などをあげている。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン