ビットコインマイニング企業MARAホールディングスは、第1四半期決算において、過去12か月でビットコイン(BTC)の保有量をほぼ3倍に増加させたことを明らかにした。

一方で、ビットコインの生産量は減少し、収益はウォール街の予想をわずかに下回った。

保有BTCは前年比175増加

2024年第1四半期末時点で1万7320BTCを保有していたMARAは、2025年第1四半期末時点で4万7531BTCを保有しており、前年比で175%増加した。

コインゲッコーによると、MARAの保有量は上場企業の中で第2位に位置しており、首位は55万5450BTCを保有するストラテジー(MSTR)となっている。

コインマーケットキャップのデータによれば、MARAの保有BTCの総額は、記事執筆時点でのビットコイン価格10万2660ドルをもとにすると約49億ドルに達する。なお、過去24時間でビットコイン価格は4.86%上昇している。

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ビットコイン価格の推移  Source: CoinMarketCap

一方で、同四半期にMARAがマイニングしたBTC量は2286枚となり、前年同期から19%減少した。

MARAはこの減少について、2024年4月に実施された半減期によるマイニング報酬の減少(1ブロックあたり6.25BTCから3.125BTCへ)と、供給の引き締まりを理由に挙げている。

ザックス・リサーチによると、MARAの収益はアナリスト予想を0.35%下回った。過去4四半期において、MARAがコンセンサス収益予想を上回ったのは1度だけという。

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MARAの株価. Source: Google Finance

MARAの株価は5月8日の取引時間中に7.2%上昇したものの、その後のアフターマーケットで約2%下落している

他のマイナー企業も同様の課題に直面

マイニング企業ライオット・プラットフォームズも、同日の第1四半期報告において同様の課題を報告している

ライオットによれば、同四半期のビットコイン採掘にかかる平均コストは4万3808ドルで、前年同期(2万3034ドル)から約90%上昇したという。ただし、同社の収益はアナリスト予想の1億5980万ドルを1%上回った。

ほかのビットコインマイニング企業では、市場予想を下回る決算結果となっている。

クリーンスパークは、予想を0.58%下回る1億8171万ドルの収益を報告。コア・サイエンティフィックは、Q1収益が7950万ドルと、市場予想を8.11%下回り、前年同期の1億7930万ドルからも大きく減少した。

中でも最大の乖離があったのはHut8で、市場予想の3500万ドルに対し、実際の収益は2100万ドルと、35%の大幅な下振れとなった。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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