仮想通貨支持で知られる動画共有サービス「ランブル」の創業者兼CEOであるクリス・パブロフスキー氏は、同社が2024年第3四半期にビットコインおよびステーブルコインに対応したノンカストディアルウォレット「ランブル・ウォレット」をローンチすることを明らかにした。

パブロフスキー氏は5月9日のX投稿で、「我々の目標は、クリエイター経済を支える最も著名なノンカストディアルのビットコインおよびステーブルコインのウォレットになることだ」と述べた。

さらに同氏は、ランブル・ウォレットが「多くの広告主よりもクリエイターの収益化を支援する手段となる」と述べ、特に国際市場での効果に期待を寄せているとした。ただし、具体的な詳細は明かさなかったものの、テザー・ゴールド(XAUT)への対応も視野に入れているという。

Rumble Wallet. Source: Chris Pavlovski

ランブルは2013年に創設され、コンテンツクリエイター向けのYouTube代替プラットフォームとして発展してきた。今年3月にはテザー(USDT)対応ウォレットの立ち上げを発表している。テザーは2024年12月にランブルに7億7500万ドルを出資している

今回のビットコイン対応ウォレットの登場は、すでにコインベース、ロビンフッド、eToro、ペイパル、レボリュート、クリプト・ドットコム、メタマスクなどが競合するアプリ市場への参入となる。

コインベースのデータによれば、2024年第4四半期にはモバイル仮想通貨ウォレットの利用者数が過去最高の3600万に達したという。パブロフスキー氏が競合視するコインベースは、2024年時点で1億人超の登録ユーザーを有しており、これはランブルの動画プラットフォームの倍近い規模だ。

なお、ランブルはマイケル・セイラー氏率いるストラテジーと並び、2024年3月以降ビットコイン取得企業の仲間入りを果たしており、現在210BTC(約2200万ドル相当)を保有している。

第1四半期決算で赤字縮小

同社は5月8日、第1四半期の純損失が270万ドルとなったことを報告した。これは、前年同期の4300万ドルの損失から大幅に改善している。

また、GAAP(米国会計基準)ベースでの1株あたり損失は0.01ドルであり、アナリスト予想を90%上回る結果となった。

売上高は2370万ドルで、前年同期の1770万ドルから34%増加し、アナリスト予想も2.8%上回った。月間アクティブユーザー数は5900万人と、2024年第4四半期の6800万人からやや減少した。

パブロフスキー氏は「サブスクリプション収益および動画・広告プラットフォームにおけるマネタイズの増加によって、力強い四半期業績となった」とコメントしている。

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