仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は8日に配信したAMA(なんでも聞いて)で、今後10日以内に「バイナンス・クラウド」を発表すると明らかにした。

「バイナンス・クラウド」がどういったサービスになるのかは明らかにされなかった。ただ、現在同社はクラウドのエンジニアやアーキテクチャのチームで「シニア・クラウド・エンジニア」の募集をしている。

この求人によると、「高度なクラウドコンピューティングプラットフォームでの大規模で、パラレル、高可用性をもつコンピューティングシステム」であり、「ビジネス上、重要なクラウドベースアーキテクチャを改善、スケーリング、自動化できる人」を募集している。

一般消費者向けに製品になるかは不明だが、AMA後にCZは雲のGIF画像をツイートし、新サービスへの期待感を示している。

 
今後も先物の発表など積極的に動くバイナンス

また10日にはバイナンスコイン(BNB)先物が開始される。レバレッジは50倍だ。バイナンスは最近、毎週のように先物商品を発表するなど積極に動いている。

ユーザー層を広げる取り組みも進める。13日にはインドの取引所ワジールX(WazirX)のP2P取引プラットフォームをシステム統合。

この統合により、バイナンスユーザーはバイナンスのアカウントとワジールXのアカウント間で即座に資金が移動できるようになるほか、バイナンスのアカウントを使用してワジールXに直接サインインができるようになる。

さらに6日の発表では仮想通貨チャートサービスのトレーディングビューの元最高執行責任者(COO)だったイスカンダル・マリコフ(Iskander Malikov)氏を採用し、欧州での法定通貨と仮想通貨のゲートウェイ拡大にも乗り出している。バイナンスのジャオ・チャンポンCEOは1月2日のブログの中で、最終的に世界180にのぼる法定通貨に対応していく考えを表明している

【関連記事:仮想通貨取引所バイナンス、インド取引所WazirXのP2Pプラットフォームを統合へ

【関連記事:仮想通貨取引所バイナンスの先物取引、「9月中に開始」CZがAMAで明かす

【関連記事:仮想通貨取引所バイナンス、トレーディングビュー元COOを起用 欧州地域での法定通貨拡大に注力

【関連記事:仮想通貨取引所バイナンスCEO「重要な買収を近いうちに発表」 来週には3つの法定通貨サポートを追加予定

【関連記事:仮想通貨取引所バイナンスCEOがコメント、Zコーポレーションとタオタオとの提携協議で

【関連記事:「ビットコイン普及にネガティブな声必要」仮想通貨取引所バイナンスCEOが指摘