仮想通貨取引所バイナンスは、インドの取引所ワジールX(WazirX)のP2P取引プラットフォームを2月13日にシステム統合すると発表した

この統合により、バイナンスユーザーはバイナンスのアカウントとワジールXのアカウント間で即座に資金が移動できるようになるほか、バイナンスのアカウントを使用してワジールXに直接サインインができるようになる。

またバイナンスのユーザーは、ワジールXのP2P取引プラットフォームを介して、バイナンスで直接USDTを売買することもできるようになるという。

ワジールXの発表によれば、まずはインドのユーザー向けにこれらの機能を展開する。その後、ほかの国でのロックを解除することになるという。

ワジールXのニシャル・シェティ CEOは今回のシステム統合について「今回の発表は、より多くの人々を仮想通貨革命に巻き込むことの始まりだ!」と述べている。

バイナンスのインド市場進出

バイナンスは昨年11月にワジールXを買収し、インド市場に進出することを発表していた

バイナンスのジャオ・チャンポンCEOは、「ワジールXの買収は、インドのブロックチェーンエコシステムを強化するとともに、マネーの自由を達成するための新たな1歩となる」と、買収を意義を強調していた。

「インドの若くて巨大な人口が、新しい金融技術を採用し、それを構築するための優位性を与えることになる。これはインドを世界のブロックチェーン・イノベーションセンターにし、インド国内の仮想通貨導入を促す重要な役割を果たすことになる」

バイナンスでのIEO

ワジールXはバイナンスのIEOプラットフォームである「バイナンス ローンチパッド」を通じて、WRXコインのIEOを行った

IEOとは「イニシャル・エクスチェンジ・オファリング」といい、IEOはICOと異なり、取引所の利用者しか購入できないが、トークンを取引所が審査することからICOよりも信頼感があると言われる。