米国のファーストレディであるメラニア・トランプ氏が、数か月の沈黙を破り、自身のミームコイン「MELANIA」のプロモーションを再開した。このプロジェクトを巡っては、数百万ドル規模の不透明なトークン売却をめぐる問題が横たわっている。

メラニア・トランプ氏は、木曜日のX投稿で「未来への道」としてMELANIAトークンを宣伝する人工知能(AI)生成の動画を共有し、ミームコインの公式アカウントをタグ付けした。

Source: Melania Trump

しかし、ブロックチェーン分析者らはすぐに、この宣伝投稿がチームウォレットによるトークン売却に関する懸念に触れていない点を指摘した。

ブロックチェーンデータ可視化プラットフォームのBubblemapsは木曜日のX投稿で、「メラニア・トランプ氏は、チームウォレットによる1000万ドル相当のコミュニティトークン売却には一切触れない。ただ10か月の沈黙の後にAI動画を投稿しただけだ」と述べた。

Bubblemapsが共有したデータによれば、4月7日にMELANIAトークンの運営チームが3000万ドル相当のコミュニティ資金を「密かに売却」しており、その理由についてチームからの説明はなかったという。

Source: Bubblemaps

さらに、同チームは4月28日にかけての3日間で、価格が前週に21%上昇した後に、150万ドル相当のトークンを追加で売却した。

仮想通貨分析プラットフォームのLookonchainによれば、この売却パターンは定期的に一定額を取引する投資手法「ドルコスト平均法(DCA)」に似ているとされる。

MELANIAトークン、最高値から98%下落

MELANIAトークンは1月のローンチ以降、ほぼすべての価値を失った。執筆時点で価格は0.18ドルとなっている。ローンチから90%以上の下落となっており、2021年11月に記録した過去最高値13.73ドルからは98%下落している。

MELANIA/USD, all-time chart. Source: CoinMarketCap.com

アルゼンチン問題となったLIBRAトークンの創設者の一人であるヘイデン・デイビス氏は、MELANIAトークンや2025年のサイクルに登場した多数のミームコインの共同制作者でもある。

3月には、デイビス氏が「ウルフ・オブ・ウォールストリート」をテーマとしたミームコインを立ち上げたが、内部関係者による供給が80%以上を占めた結果、わずか2日でトークン価格は99%暴落した。

これは、今年2月のLIBRAトークンのスキャンダルでは、8つのインサイダーウォレットが1億700万ドルを換金したことで、時価総額40億ドルが数時間のうちに吹き飛んだ

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