先週2日と3日に発生したトルコの金融機関に対するサイバー攻撃に、北朝鮮が関与している疑いがある。インターネットのセキュリティソフトを提供するマカフィーが8日に発表した。

 マカフィー は、サイバー攻撃時のマルウェアのコードが、北朝鮮がハッキングで用いるものに酷似していると指摘している。ハッカーは、バンクショットと呼ばれる改変マルウェアをワードのファイルに忍ばせ、「契約書」と題して送りつけていた。仮想通貨の配布や取引に関する内容だったという。

 マカフィーは攻撃対象になった金融機関名は明らかにしなかったものの、政府系金融機関の内部システムへ遠隔からアクセスし、金銭を盗み取ろうとしたと見ている。