東京を拠点とする上場金融サービス企業マネックスグループが、日本円に連動したステーブルコインの発行を検討している。
テレビ東京の報道によれば、マネックスグループ会長の松本大氏は、日本国内での円建てステーブルコイン発行を視野に入れていると語った。
松本氏は「ステーブルコインの発行には大きな仕掛けや資本が必要だが、扱わないと世の中についていけない」と述べ、「しっかり対応していく」と結論づけた。
マネックスのステーブルコイン構想
マネックスグループが発行を検討しているステーブルコインは、日本国債などの資産で裏付けされ、他の多くのステーブルコインと同様に1対1で円と交換可能になる見込みである。用途としては、国際送金や法人間決済などが想定されている。
同社は、傘下の仮想通貨取引所コインチェックやマネックス証券を活用し、この取り組みを拡大していく計画だ。松本氏はさらに、欧州の仮想通貨関連企業の買収も検討しており、「数日以内に発表できるかもしれない」と明らかにした。
候補となる欧州企業との最終的な交渉はすでに進行中とされており、昨年末にコインチェックの親会社であるコインチェックグループがナスダック市場に上場したのに続き、欧米市場への存在感を一段と強めることになる。
日本でステーブルコインの動き
今回の報道は、日本の金融庁が早ければ今秋にも円建てステーブルコインの発行を認可する準備を進めているとのニュースに続くものだ。
今年3月下旬には、米ドルに連動するステーブルコインであるUSDコイン(USDC)が日本で利用承認を受けている。これに先立ち、金融大手SBIグループの仮想通貨子会社がUSDC対応を開始し、国内での規制緩和と歩調を合わせた。
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