インドの大手仮想通貨取引所でウォレットサービスも手掛ける、ウノコイン(Unocoin)は、インドの中央銀行であるインド準備銀行からの命令により、ルピーの預け入れと引き出しを停止した。ウノコインが23日にブログ記事を投稿した。

 ウノコインは顧客に対して、「資金調達の代替方法が確定し、展開される」まで、法定通貨の預け入れと引き出しが「一時的に出来なくる」と通知した。

 一方で、仮想通貨の預け入れは、ウノコインの仮想通貨とルピーの取引所と、ウノコインが展開する取引所「ウノダックス(Unodax)」で、引き続き可能だ

 ウノコインのユーザーは、既存のルピーの残高をビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の売買に引き続き使用することができる。

 ウノコインは、インド準備銀行の仮想通貨関連取引の禁止措置の影響を受けた形だ。インド準備銀は、7月5日を期限として、銀行に対して仮想通貨関連の企業や個人との取引を禁止するように要請していた。

 7月4日、インドの別な取引所であるゼブペイ(Zebpay)は、ルピーの預け入れと引き出しを凍結すると発表。同日、取引所のワジールX(WazirX)は、P2P取引を導入することを明らかにしている。

 インド準備銀行の禁止措置は、インドの仮想通貨業界とコミュニティから撤回を求める請願が出されているほか、禁止措置は違憲であるとして法廷闘争にも発展している。

 訴訟はインドの最高裁で審理されている。最高裁は先週、当初7月20日に予定されていた最終審問を今年9月に延期するとした