米国の仮想通貨取引所フォビは、機関投資家向けに規制されたOTC(店頭取引)仮想通貨取引プラットフォームを公開した。5月15日にブログで発表した。

今回公開した新たなプラットフォーム「フォビOTCデスク(Huobi OTC Desk)」は、ジブラルタルの金融サービス委員会(FSC)から分散台帳技術(DLT)ライセンスを所得しているフォビ・テクノロジー社のもと、主要な法定通貨と仮想通貨間、または、仮想通貨間での取引が可能だという。フォビの従来のotc.hbg.com上で提供されるOTCは、フォビ・グローバル社のもとでピアツーピア(P2P)取引を提供するもので、今回の新たなOTCデスクとは異なるとしている。

フォビ・グローバルのシニアセールスマネジャーのジェフ・アダムス氏は、大型取引を行う投資家らからの要求で今回の公開に至ったとし、同社にはこういったサービスに対する「満たされない要望」があったと述べた。

アダムス氏はまた、ニューヨークで開催されたフォビの特別会合で、「規制されていない取引環境に飛び込むにはまだ居心地の悪さを感じる」トレーダーらの関心が急激に高まっているとも強調した。

フォビOTCデスクでは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要仮想通貨と、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、英ポンド(GBP)などの法定通貨をサポートするとされる。

今年2月、フォビは、同社の店頭取引(OTC)は世界で最も活発なOTCプラットフォームの1つになっているとしていた

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版