大手銀行のHSBCホールディングスは、香港とシンガポールの富裕層の顧客向けにメタバース投資商品の展開を開始した。

メタバース裁量戦略ポートフォリオと呼ばれる新しい商品は、HSBCの資産管理部門であるHSBCアセットマネジメントによるものだ。このファンドは、富裕層の投資家やプロの適格投資家に対して、メタバース業界への投資機会を提供するためのものだ。

ロイターの報道によれば、HSBCのメタバースファンドはこの分野での5つのセグメントに投資を行うという。インフラストラクチャ、コンピューティング、仮想化、エクスペリエンス、およびインターフェイスだ。

HSBCアジアパシフィックのリナ・リム氏は「様々なバックグラウンドと規模の企業がエコシステムに存在しており、この分野で多くの刺激的な投資機会がある」と述べている。

HSBCアセットマネジメントのポートフォリオマネージャーであるニコラス・ダウェル氏は、メタバースがインターネットの進化において重要なマイルストーンになると強調している

「メタバースはインターネットの進化における次の段階と考えられており、それが私たちの日常生活に与える影響は90年代初頭と同じくらいのインパクトがあるだろう」

HSBCは最近、ブックチェーンゲームのThe Sandboxの仮想世界における「土地」を購入する計画も発表している。HSBCは金融リテラシーに焦点を当て、「スポーツパートナー、ブランドアンバサダー、アニモカ・ブランズと協力して、教育的で包括的かつアクセスしやすい体験を共同創造していく」という。