金融サービス大手フィデリティ子会社で仮想通貨取引事業を行うフィデリティ・デジタル・アセット・サービス(FDAS)のチームは、フィデリティ・センター・フォー・アプライド・テクノロジー(FCAT)での「新しい事業」でのビットコインのマニングエンジニアを募集している。募集要項は1月20日に掲載を開始しているが、依然募集中のようだ。

パートナーのブロックチェーン開発企業のブロックストリームとの関連事業の募集要項とみられる。報道によると、フィデリティはビットコイン(BTC)開発者から2つのデータセンターを借りているという。

募集要項は、DevOps(デベロッパーオペレーション)、またはエンジニアとしての3~5年以上の経験がある人物が対象で、サーバーの更新プログラムの展開や、ソフトウェアとハードウェアの橋渡し作業を担当するとみられる。スキルの部分で「ビットコインやビットコインマイニング関連の研究に興味のあるもの」としているが、マイニング作業自体の経験は問われていない。

大型ハードウェアや関連ツールのインストール管理経験が要求される。高度なトラブルシューティングの技術も強く推奨されている。

コインテレグラフではフィデリティの求人の詳細について問い合わせたが、未だ返答は得られていない。

フィデリティと仮想通貨

フィデリティは18年後半、ヘッジファンドなどの機関投資家向けのビットコイン取引サービスを開始した

それ以来、フィデリティの仮想通貨事業は拡大をし続けている。19年にバックトやコインベースカストディなどと競合する、仮想通貨カストディサービスを開始。同年11月にはニューヨーク州の金融サービス局から同州で仮想通貨事業を展開するためのライセンスを取得した

19年12月には、英国に支社を設立し、欧州での仮想通貨カストディ事業の展開を始めた。またフィデリティの関係者は、2020年中にイーサリアムのサポートを追加する可能性を示唆している

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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