資産運用額で世界第2位の投資会社フィデリティが3月にビットコインのカストディ(資産管理)サービスを始めるために準備を進めているとブルームバーグが報じた

フィデリティは昨年10月、仮想通貨関連サービスに特化した別会社「Fidelity Digital Asset Services」の設立を発表。ヘッジファンドや基金などを対象に、仮想通貨の保管(カストディ)や複数取引所における取引をサポートする。カストディ・サービスとは、投資家のために証券を保護するほか、元利金・配当金の代理受領、運用資産の受渡し決済、運用成績の管理などを提供するサービス。高いセキュリティを求める機関投資家をさらなる呼び込む好材料と見られていた。

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ブルームバーグによると、フィデリティはまずビットコインのカストディから始める。「初期段階のソリューション構築とともに、現在、適格な顧客の選定」にあたっており、「次の数カ月間、ニーズや管轄区域などに基づいて顧客の優先順位をつけていく」と話したそうだ。

カストディとは、有価証券の保管、元利金や配当金の受領などの代行サービス。カストディアンはそれらのサービスを提供する機関。有価証券の国際間移動は法律面や輸送コストを考慮すると難しく現地での管理が現実的であり、その際に保管サービスの必要性が求められる。さらに保管サービスだけではなく、元利金や配当金の受領、議決権の行使などの代行業務、運用実績などの管理等も担う。

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