ビットコイン関連技術の開発に注力するブロックストリーム社は8日、ビットコインのマイニング施設とマイニングプールを立ち上げたと発表した。
ブロックチェーンのマイニングデータセンターは、自社用のマイニングオペレーションのほか顧客のマイニング活動ができるようになる。最初の顧客に米国金融大手フィデリティ関連会社とリンクトイン(Linkedin)の共同創業者であるリード・ホフマン氏が入っているという。
フォーブスによると、ブロックストリーム社のマイニング施設は、もし最新のASIC機器を最大容量で使えば「ビットコインのマイニングパワーは約6エクサハッシュ(exahashes) 」となり、最近のビットコインネットワーク全体のハッシュレートの10%に相当する。
8日、ビットコインのマイニングにおける計算力を示すハッシュレートが1秒あたり8000万テラハッシュ(TH/s)の大台を突破し、過去最高値を再び更新した。
仮想通貨インフルエンサーからは、ブロックストリーム社がビットコインキャッシュとビットコインSVを攻撃できるだけのハッシュレートを獲得したと指摘。「陰謀論を楽しみにしている」と述べた。
So @Blockstream now controls more than enough hashrate to attack both $BCH and $BSV at the same time. 🙃
— WhalePanda (@WhalePanda) August 8, 2019
Can't wait for more conspiracy theories!https://t.co/YxZpenjqYA
ブロックストリーム代表のアダム・バック氏とサムソン・モウ氏は、今年5月にコインテレグラフ日本版のインタビューに答え、ビットコインが「ファンジビリティ(代替可能性)」と「プライバシー(取引秘匿性能)」面で改善することの重要性について語っていた。
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