アナリストによると、今週は仮想通貨に対する投資家心理を示す指標が上昇し、個人投資家のアルトコインへの関心が高まっていることから、ビットコインの熱狂局面が終盤に差し掛かっている可能性がある。

ビットワイズのシニアリサーチアソシエイト、マックス・シャノン氏によれば、仮想通貨のセンチメント指数は1週間で0.23から0.91に上昇した。

また、アルトコインやイーサリアムに関するGoogle検索件数は数年ぶりの高水準に達している。これは、ビットコイン(BTC)が直近で史上最高値の12万4000ドル超を記録したことを受け、アルトコインやイーサリアム(ETH)への投資家の関心が高まっている兆候とみられる。

シャノン氏は木曜日のX投稿で、こうした展開を「買い手の疲弊に先行する典型的な熱狂的行動」と評した。買い手の疲弊は買い注文が減少し売り圧力に押し負ける現象で、資金が他の仮想通貨に回る中、ビットコインの下落につながる可能性がある。

仮想通貨センチメント指数 Source: Max Shannon

米財務長官発言でBTC一時下落

木曜日、米国のベッセント財務長官が「戦略ビットコイン準備金および別枠のデジタル資産保有に追加購入計画はない」と発言したことを受け、ビットコインは一時11万8000ドルを割り込んだ。

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Source: Foxbusiness.com

しかし数時間後、ベッセント氏は発言を修正し、戦略ビットコイン準備金の拡充に向けて「予算中立的な取得方法を模索している」と説明した。

ベッセント氏は木曜日のX投稿で、「財務省は予算中立的な形でさらなるビットコインを取得し、準備金を拡大するとともに、大統領が約束した『米国を世界一のビットコイン大国にする』目標を実行することに尽力する」と述べた。

Crypto Fear & Greed Index. Source: CoinMarketCap

市場心理は高水準維持

コインマーケットキャップのデータによると、仮想通貨の恐怖強欲指数は木曜日の68から59へ低下し、「強欲」から「中立」に移行した。

デジタル資産投資プラットフォームNexoのステラ・ズラタレバ氏は「市場心理は高水準を維持しており、熱狂手前の状態。マクロ環境が悪化しなければトレンド継続の余地はある」と指摘する。

また、米証券取引委員会(SEC)のソラナETF承認判断期限が10月に迫っており、「上昇トレンドの大きなナラティブは健在」と同氏はコインテレグラフに語った。

9月にアルトコインシーズン到来となるか

8月特有の投資家活動の低迷期に広範な仮想通貨市場の調整が起こる可能性は残るものの、多くの業界関係者は9月にアルトコインラリーが来ると予想している。

コインベース・インスティテューショナルのグローバルリサーチ責任者デイビッド・ズオン氏は木曜日の月次レポートで「9月に向けて、本格的なアルトコインシーズンへの移行を示唆する市場環境が整ってきた」と述べた。

アルトコインシーズンとは、時価総額上位50のアルトコインのうち少なくとも75%が過去90日間でビットコインを上回るパフォーマンスを記録する期間を指す。

アルトコインシーズン指数 Source: CoinMarketCap

コインマーケットキャップのアルトコインシーズン指数は先週の33から42に上昇したが、アルトコインシーズン入りを示す水準である75には届いていない。

MNトレーディング・キャピタル創業者ミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、ビットコインとイーサリアムの価格が安定すれば「アルトコインが本格的に上昇する最初の好機になる」とし、「イーサリアムの時のように走り出す準備は整っている。初動の上昇幅はおそらく100〜150%だろう」と金曜日のX投稿で述べた。

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