仮想通貨EOSのノードが投票したユーザーへの経済的報酬を提案 分散化の議論が再燃する

ブロックチェーンプロトコルEOSの仕組みが、今週、またもや議論の的となった。21のブロックプロデューサーの1つが、自分を代理人に選定してくれたトークンホルダーに対して、経済的報酬の提供を提案した。

ストラテオス(Starteos)は、EOS取引の承認権限に関して、公式認可を保有しているノードのひとつだ。「ストラテオス・アイオー(Starteos.io)を投票代理人に選定したユーザーは、継続的かつ安定した収入を得ることができる」と、ストラテオスがミディアムに掲載された11月27日付けの記事の中で述べた。

ストラテオスは中国を本拠とする組織だ。EOS自らが推進する、分散化と民主主義に基づいたブロックチェーンプロセスに逆らうような行動を取った疑惑について、まだコメントは出していないが、今回の利益供与プログラムをトークンホルダーへの報償と位置づけている

「仮想通貨に『冬の時代』が訪れた。仮想通貨の可能性を信じているユーザーは、どれほど残っているだろうか」と、ストラテオスは投稿の中で述べている。そして次のように続ける。

「そうした中、ストラテオスは依然としてあなたに寄り添う存在であり続けている。大切な親友であるユーザー諸氏と収益を分配し、この困難な時をともに乗り越えたい」

ストラテオスをプロキシとして選択すると、安定収益マイニングレベニューモードとランダムレベニューモードを選ぶことができる。ランダムモードではスロットマシンをプレイすることで報酬をえることができるという。

投稿では、EOSのブロックプロデューサー投票規定の一環として、ユーザーがストラテオスに投票するための方法も説明されている。

ファイナンス・マグネートが12月3日付けの記事で指摘したように、ユーザーに実質的に報酬を支払うことで特定のノードが強くなれば、EOSのその部分で強固な中央集権化が進むことになる。EOSは、世界のブロックチェーンネットワークの中でも、最も時価総額が高いもののひとつだ。

コインテレグラフは、EOSエコシステムを構成するさまざまな主体が生み出す軋轢について、折に触れて記事を書いてきた。最も直近の記事では仲介者が問題となっている。この11月、仲介者のひとりが、フィッシング詐欺に遭ったとされるアカウントが行った取引を、既にノード同士が承認しているにもかかわらず取り消した

EOS創設者のダニエル・ラリマー氏は、分散化は必ずしもEOSの目指すところではないと語ったが、先週、通貨機能に重点を置いた新たなトークンの立ち上げを検討していることを明らかにした

ラリマー氏はその構想について、「仮想通貨分野の人間は気に入らないだろう」とソーシャルメディアに書き込んでいる。

EOSは、トークン価格の下落にもかかわらず、1日あたりの取引量が圧倒的に大きなブロックチェーンであり続けている。記事執筆時におけるコインマーケットキャップのデータによると、EOSは2.83ドルで取引されている。これは週に入って14%以上下落した結果の数字だ。時価総額は26億ドル前後となっている。