エルサルバドルの国営仮想通貨ATMを運営するアテナ・ビットコインは、今後数ヶ月でこれらのATM100台にライトニングネットワークを統合する計画だと発表した。

11月7日の発表によると、アテナ・ビットコイン・グローバルとジェネシス・コインは自社の技術インフラにライトニングネットワーク技術を導入していく。まずエルサルバドルから実装を始め、ラテンアメリカ全体に展開していく予定だ。

ライトニングネットワークは、レイヤー2の支払プロトコルで、迅速な出金と取引手数料の最小化を可能にする。また、メインネットワークに取引データを記録することを避けられる。コインATMレーダーによると、ライトニングネットワークをサポートしているのは世界の仮想通貨ATMのわずか3.7%しかない。

アテナは、エルサルバドルで運営している国営のChivo ATM100台でライトニング技術を2023年12月までに導入にする予定だ。残りのATMは2024年第1四半期に導入される予定だ。現在、エルサルバドルには215台の仮想通貨ATMがある。

2021年にビットコインを法定通貨にしたエルサルバドルのブケレ大統領は、2024年の大統領選挙への出馬を発表した。「5年間、一歩も後退せずに進む」とブケレ氏は数千人のエルサルバドル人の前で演説した。2023年4月、ブケレ氏は全てのイノベーションに対する税金を撤廃する大胆な決定を下し、これにより、より多くの起業家や外国の資本が国内に流入する可能性がある。

一部の専門家、例えば投資管理会社ヴァンエックの戦略アドバイザーであるガボール・グルバックス氏は、エルサルバドルがシンガポールのようにアメリカ大陸の金融センターになる可能性があると考えている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン