東カリブ諸国証券取引所(ESCE)は、カナダ拠点の仮想通貨市場プロバイダーのブロックステーションと提携して、セキュリティ・トークン・オファリング(STO)実施を目指す。3月10日に発行した基本合意書(LOI)の内容による。

ブロックステーションは、仮想通貨の上場、決済、清算、トークン化コンプライアンス向けプラットフォームを提供する。

ECSEは、東カリブ中央銀行(ECCB)が設立した同地域で最初の証券取引所。ECCBは、アンギラ、アンティグア、バーブーダ、ドミニカ、グレナダ、モントセラト、セントキッツ・ネイビス、セントルシア、セントビンセント、グレナディーン諸島のメンバーを管理する。

今回の提携では、デジタル資産を追跡する規制当局の支援となるよう構築されたセキュリティツールに加え、STOに向けた書類開示を管理する発行体向けにポータルを開発する予定。ブロックステーションのプラットフォーム上で取引されるすべてのデジタル資産向けに、完全にカバーされる保険も提供する。

ECSEのマネジングディレクターのトレバー・ブレイク氏は、「ECSEは、デジタル資産を通じて我々の証券市場参加へのアクセスが増加するなかで、先導する役割を担うことを誇りに思う」と述べている。

ブロックステーションの同プラットドームは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)取引をサポートし、世界のトレーダーらに開かれる予定という。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン