
8日のビットコイン(BTC)円は1398万9878円から取引が始まった。米アリゾナ州が戦略的暗号資産(仮想通貨)備蓄法を可決させたことで、東京時間から上値を追う展開を繰り広げ、保ち合い上放れに成功。欧州時間にも買いは続き、1440万円を回復した。米国時間序盤には、米英が貿易協定で合意したと両国首脳が発表。米国は相互関税の上乗せ分を撤廃し、英国は対米関税の引き下げで合意した。これを受けて米国時間はリスク資産に資金が流れ、BTCは1400万円台後半に突入。終盤には一時1517万円近辺まで上昇し、ドル建てでは10万4000ドルにワンタッチした。終値は1506万3460円と、2月中旬ぶりの水準まで戻した。
第1図:前日のBTC対円(左、1分足)と直近3カ月のBTC対円(右、日足)チャート 出所:bitbank.ccより作成
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著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。