世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスは、世界で最も仮想通貨取引の規制が厳しい国の1つである中国に接近しつつある。
バイナンスは中国で「Binance.cn」のドメインを正式に登録した。中国の工業情報化部の公開データによると、新しいドメインは2020年4月上旬に当局によって承認されている。
出典: MIIT
“教育とテクノロジーに焦点”
バイナンスの中国の新しいドメインは、仮想通貨取引に関するものではないかもしれない。
5月19日のツイートで、バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、中国のウェブサイトが主に教育やブロックチェーン技術に焦点を当てたものになるだろうと述べている。
「一歩ずつだ。最初は、まず教育とテクノロジーに焦点を当てていこう」
CZのツイートは、中国の仮想通貨ウォッチャーであるドビー・ワン氏への返信だ。ワン氏は中国のドメインでは研究や技術開発など、ブロックチェーン関連コンテンツに特化するべきと提案している。
Binance.cnのサイトでは、実際にバイナンスが「世界をリードするブロックチェーンエコシステムの確立者である」と説明されている。
中国で着実に足場を築く
バイナンスは中国で着実に足場を築いている。3月末にはバイナンスの教育部門であるバイナンスアカデミーが、上海にブロックチェーン研究所を設立している。
また、現地での5月18日の報道によれば、Binance.cnのドメイン登録者が、同じ名前で、バイナンスの中国名に似ている会社を登録していることも明らかになっている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン