マイクロソフトが開発するウェブブラウザ「Microsoft Edge」は、マルウェアのクリプトジャックをブロックする。同社広報担当が2月10日、コインテレグラフに述べた。
同ブラウザの最新版は、PUA(Potentially Unwanted Apps:望ましくない可能性があるアプリケーション)をブロックする機能を新たに備え、仮想通貨マイニングマルウェアをブロックするとされる。
マイクロソフトの広報担当者は、クリプトジャックが増加し、サイバー犯罪の脅威となってきているため、この問題への取り組みを拡大すると述べている。
クリプトジャックは、マルウェアを感染させ、ユーザーの同意なしにPC上で仮想通貨マイニングを行うことだ。感染したデバイスはしばしばバッテリー寿命が短くなり、PCの応答性が鈍くなる。
先月30日、マイクロソフトのプリンシパルプロダクトマネジャーのアミタイ・ロッテム氏が、今回の新たな機能について述べていた。ウェブプラットフォームのプログラムマネジャーのエリック・ローレンス氏は、同機能はPUAを含むダウンロードをブロックすると説明している。
クリプトジャックは広がりを見せており、世界規模で当局らが取り組みを行っている。
今年1月には、インターポール(ICPO、国際刑事警察機構)が、サイバーセキュリティ企業トレンドマイクロと連携して、クリプトジャックに感染したルーターを78%減少させたと発表していた。
インターポール傘下のサイバー犯罪の研究機関「グローバル・コンプレックス・フォー・イノベーション (IGCI) 」とトレンドマイクロは、マイニングマルウェアに感染したルーターの特定や被害者への通知などを行った。
昨年8月には、フランスの警察当局が、仮想通貨モネロ(XMR)をマイニングするクリプトジャックに使用されていた大規模なボットネットを解体したとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン