米国の仮想通貨取引所コインベースは1日、リップル(XRP)を一般投資家向けのプラットフォームでもサポートをする発表した先日の発表では、プロ向けの取引プラットフォームであるコインベースプロでの取引が可能だったが、1日の発表ですべての投資家がXRPを取引できるようなった。

コインベースは一般投資家向けにビットコイン、ビットコインキャッシュ 、イーサリアム、イーサリアムクラシック、ライトコイン、USDC、ジーキャッシュ、ベーシック・アテンション・トークン、0x、ビットコインSV(引き出しのみ)の取引サービスをすでに提供。1日の発表でXRPはcoinbase.comとアンドロイドとiOSのアプリで取引可能になり、これらのコインの仲間入りを果たすことになる。

ニューヨークと英国以外の全ての利用者は、すぐにXRPの取引ができるようになる。

値動きは限定的

プロ・一般投資家ともコインベースでXRPの取引が可能になるというリップル(XRP)コミュニティーにとっては念願のニュースが報じられたが、現在のところ値動きは限定的だ。

(引用元:Trading View「XRP/米ドルの推移(1日)」)

執筆時点(3月1日 7時30分)までの24時間にXRPは約1%上昇。0.31ドル付近で推移している。

有価証券論争は?

仮想通貨XRPをめぐっては発行時に有価証券として登録されるべきだったなどという主張があり、リップル社には集団訴訟が起こされている。また、リップル社によるXRP所有に関して中央集権的という見方も出ている。こうしたことから、前回コインベースがプロ向けにXRP取引を開始した際にも、「想像できなかった」という驚きの声も聞かれた。

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昨年5月、米国証券取引委員会(SEC)のジェイ・クレイトン委員長は「ビットコインは証券じゃない」という見解を発表。同月、イーサリアム(ETH)についてもSECの幹部が「証券ではない」という見方を示した。しかし、現在時価総額3位であるリップル(XRP)に対してSECはまだ見解を出していない。