米国の仮想通貨取引所コインベースは、自社のホットウォレット内の仮想通貨を補償する保険プランの詳細を公開した。英国の保険業界を代表するロイズを通じて、最大2億2500万ドル(約250億円)を補償するという。同社が4月2日にブログで述べた。

1686年に設立されたロイズ・オブ・ロンドンは、200ヵ国以上で活動している英国の保険組合だ。

コインベースのフィリップ・マーチン最高情報セキュリティ責任者(CISO)によると、自社のホットウォレット内の仮想通貨を補償する保険は2013年11月中頃からすでに存在しており、顧客の損失で最もリスクが高いとされるハッキングによる被害を想定したものだという。今回の保険に関して、以下のように述べている。

ロイズのブローカー、エーオンとロイズのシンジケートを含む米英の保険会社のグローバルグループを通じて、最大2億2500万ドルの補償があるホットウォレット保険だ。

マーチン氏は、ハッキングや内部窃盗、詐欺といった「犯罪」がらみのものと、物理的な被害や秘密鍵の損失(従業員によるものも含む)といった「正貨」(Specie)に絡む補償をするものがあり、「正貨」の補償にはブロックチェーンの不具合による資金損失被害などは含まれない、としている。

以前にコインテレグラフが報じたように、ロイズは、米企業のキングダム・トラストによる仮想通貨のカストディ(保管)プラットフォームへの保険の提供を発表している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Coinbase Reveals Hot Wallet Coverage Up to $225 Mln Via Lloyd’s of London Broker