中国当局が、2018年4月から2019年12月までに、違法に電力を利用していた約7000台の仮想通貨マイニング機器を押収したと発表した。現地メディアCCTVが12月22日に報じた

中国北東部にある河北省の警察が、河北省電力局および不審な電力使用に関する調査を行っている他機関と協力し、2018年4月から大規模な捜査を実施。2019年12月現在までに1470ヵ所の集落・地区における7万世帯以上の住宅・アパート、3061企業、2701ヵ所の工場などに対する捜査を行ってきたそうだ。

河北省の警察によると、ビットコイン(BTC)のマイニング機器は24時間稼働し続け、最大40kWh(キロワット時)の電力を消費するという。ある捜査では790台のマイニング機器を押収しており、平均的な3人家族が1日6kWhの電力を利用すると仮定した場合、その1日当たりの電力消費量は5000世帯以上分に相当すると説明した。

CCTVによると、当局はすでに6890台のASIC(特定用途向け集積回路)搭載マイニング機器、52台の高出力変圧器を押収しており、今後も捜査を続けると明かした。

仮想通貨マイニングに対する取り締まり強化

既報の通り、中国のBTCマイナーが世界のハッシュレートの最大66%をコントロールしているとされており、不正な電力消費を取り締まっているという。11月中旬には、中国内モンゴル自治区の規制当局が、仮想通貨マイニング業者への締め付けを強めていると報じられた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン