グローバルな仮想通貨(暗号資産)分析企業であるチェイナリシス(Chainalysis)が、アジア太平洋地域での展開を強化する。同社が東京とシンガポールに新たにオフィスを開設することを発表した

チェイナリシスはFBIや内国歳入庁(IRS)といった米政府機関にサービスを提供していることで知られている。今回、アジア太平洋地域での顧客にサービスを展開するため、シンガポールと東京にオフィスを開設したことを明らかにした。

新しいオフィス設立により、チェイナリシスは、現地の仮想通貨企業や政府機関、金融機関をフルサポートするためのコミットメントを強化することになる。チェイナリシスによると、東京とシンガポールのオフィスでは、セールスや専門的な調査サービス、またトレーニングのハブとして機能することになる。チャイナリシスのウリッセ・デロルト氏がシンガポールに移り、アジア太平洋地域のマネージングディレクターとして、この地域の事業をカバーすることになるという。

チェイナリシスはツイッターでもニュースを発表しており、東京とシンガポールのオフィスがアジア太平洋での仮想通貨調査の重要な場所として機能することを強調した。特に最近ハッキング被害が発生した仮想通貨取引所KuCoinはシンガポールに拠点を置いているとみられており、チェイナリシスはこの件についてもコメントしている。

「KuCoinのハッキングは、世界中の仮想通貨取引所、法執行機関、金融機関が調査とコンプライアンスツールを必要としているもう1つの例だ。APACの顧客により良いサービスを提供するため、シンガポールと東京に新しいオフィスを発表できることを売らしく思う」

またチェイナリシスの発表によれば、既にアジア太平洋地域では既に60を超える民間企業や公共セクターの顧客と協力していると述べている。

これに先立ち、チェイナリシスは7月、Ribbit CapintalとSound Venturesから1300万ドルを調達している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン