デジタルアセット関連事業を手掛けるドイツのベールゼ・シュトゥットガルト・デジタル・ベンチャーズの子会社で仮想通貨カストディサービスを提供するBlocknox(ブロックノックス)は、機関投資家向けサービスを提供する計画だ。2月18日にツイッターで述べた。
ベールゼ・シュトゥットガルトは、ブロックノックスはフィンテック会社や銀行やアセットマネジャー向け仮想通貨カストディサービスの展開も見込んでいると述べている。
また、別の発表で、ブロックノックスのマネジングディレクターのラルフ・ポランスキー氏とドクター・ウリ―・スタンコフスキー氏は、以下のように述べている。
「2020年1月1日に発効となったドイツの仮想通貨の新たな法規制を考慮し、ブロックノックスは、監視当局に必要なライセンスを申請する意図をすでに発表している。つまり、同ライセンスが仮に寄与されると判断され、ブロックノックスは特定の期日までに最終書類を提出し、許可された金融サービスプロバイダーとなる。」
ドイツでは、2020年1月以降、銀行は、株式や債券などの伝統的な金融商品にとどまらず、ビットコイン(BTC)、イーサー(ETH)、XRPなどの仮想通貨を提供することができるようになった。
地元メディアのHandelsblattは今月、ドイツの連邦金融監督庁(BaFin)は規制された暗号通貨カストディアンを希望する40超の銀行からの申請を受けていると報じている。
SBIとも提携
ベールゼ・シュトゥットガルト・デジタル・ベンチャーズ は、ドイツ第2位の証券取引所ベールゼ・シュトゥットガルト・グループの傘下企業だ。
昨年12月には、SBIホールでイングが、ベールゼ・シュトゥットガルト・デジタル取引所(BSDEX)と、ベールゼ・シュトゥットガルト・デジタル・ベンチャーズの2社に出資している。
BSDEXはドイツの銀行法に準拠したデジタル資産取引所で、昨年9月にスタートしたばかりだ。ユーロとビットコインの取引を扱っているが、将来的にはほかの仮想通貨やセキュリティトークンの取扱いも計画している。
ベールゼ・シュトゥットガルト・デジタル・ベンチャーズは、今回の仮想通貨カストディ子会社のほか、仮想通貨取引アプリ「バイソン」の開発も手掛けている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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※訂正 (2月20日16時35分)
「BSDEXはドイツの銀行法に準拠したデジタル資産取引所で、今年9月にスタートしたばかりだ。」を「BSDEXはドイツの銀行法に準拠したデジタル資産取引所で、昨年9月にスタートしたばかりだ。」に訂正しました。