資産運用会社ビットワイズが、仮想通貨の永久先物プロトコル兼ブロックチェーンであるハイパーリキッドのトークンに連動する上場投資信託(ETF)を申請した。
木曜日に提出された申請によると、ビットワイズは「ビットワイズ・ハイパーリキッドETF」を新たに設定し、ハイパーリキッドのHYPEトークンを直接保有する。HYPEはハイパーリキッドの分散型取引所(DEX)での手数料割引や、ブロックチェーン上での手数料支払いに使用される。
申請書では、このETFが取引される取引所やティッカーシンボル、ビットワイズが課す手数料についてはまだ明らかにされていない。
今回の申請は、今月初めにアスターがトークンを発行して以降、ハイパーリキッドを上回る取引高と建玉(オープンインタレスト)を記録し、永久先物DEX間の競争が激化する中で行われた。
ハイパーリキッドETFはインカインド償還に対応
ビットワイズによると、ハイパーリキッドETFはHYPEトークンを直接保有する。これは昨年に大きな人気を集めたビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のETFと同様の仕組みだ。
さらに、この商品はインカインドでの新規発行と償還に対応し、現金ではなくHYPEトークンとファンドの持分を交換できるようにする。
米証券取引委員会(SEC)は7月に仮想通貨商品に対してインカインドでの新規発行・償還を認めており、「より低コストで効率的」と説明していた。
最大240日審査
ビットワイズは今回、1933年証券法に基づきETFを登録するため、フォームS-1申請を提出した。この手続きにより、ETFは仮想通貨トークンを直接保有できる。
このETFはさらにフォーム19b-4の提出が必要であり、SECの正式な承認プロセスが始まると、最大240日を要する可能性がある。
SECは今月初め、仮想通貨ETFの一般的な上場基準を承認し、個別の審査を不要にして承認プロセスを加速させた。ただし、承認の迅速化には原資産が商品先物取引委員会(CFTC)規制下の取引所で6か月以上取引されている必要がある。
しかしビットワイズは申請の中で、「現在、ハイパーリキッド先物契約はCFTCに登録されていない」と明記している。
アスター、ハイパーリキッドの3倍超の取引高を記録
BNBチェーンを基盤とする永久先物DEXのアスターは、取引高と建玉の急増によって競合を大きく引き離している。
木曜日には、DEX全体の永久先物取引高が過去最高の700億ドルに達し、そのうちアスターが358億ドル超を占め、ハイパーリキッドの100億ドルを3倍以上上回った。
コイングラスのデータによると、アスターのASTERトークンの建玉は9月20日土曜日の1億4300万ドル未満から、木曜日には11億5000万ドルに急増した。
一方で、HYPEトークンの建玉は過去24時間で1.85%減少し、22億ドルとなった。同期間中の価格は3.5%下落し、42.5ドルとなっている。
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