仮想通貨取引所大手のビットメックス(BitMEX)は、米国での刑事告発を受け、マネーロンダリング対策(AML)を強化している。

11月12日のブログ投稿によると、ビットメックスはコンプライアンス対応を手掛けるEventus Systems社と提携し、取引監視およびAML機能を改善している。

発表によると、Eventus社の技術をビットメックスのAMLプロセスに統合することで、ユーザーに「安全な取引環境」を提供できるようになるという。「私たちは、悪意ある人物をより効率的に排除し、ビットメックスのプラットフォームでの不正な取引活動の予防的監視を強化することができる」と、ブログには書いてある。

ビットメックスで新たに最高コンプライアンス責任者に就したマルコム・ライト氏は、Eventus社の選択は、コンプライアンス機能をさらに発展させる同社の計画の重要な部分であると述べている。

「Eventus社の選択は、ユーザー検証プログラムなどのイニシアティブを実行する際に、このビジョンを達成するための取り組みの一環だ」

ビットメックスのAMLの動きは、米商品先物取引委員会による刑事告発に直面したため、コンプライアンスプロセスを強化するための取り組みの1つだ。

10月1日のCFTCの発表によると、ビットメックスはレバレッジ取引を不法に個人投資家に提供して2014年の設立時以降で1兆ドル(約105兆円)を手数料で獲得していた。「最も基本的なコンプライアンス」を守らずに、KYC(顧客確認)やアンチマネーロンダリング対策を怠っていたという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン