ビットコインのみに注力する英国の仮想通貨取引所コインフロアは、ビットコインをだれもが扱いやすくする目的で、新たな消費者指向の投資および取引サービスを展開する。この一環で「教育ガイド」を公開した。同社が2月19日、コインテレグラフに明らかにした。

コインフロアは昨年12月、ビットコイン最初のブロックが生成されてから11周年目にあたる2020年1月3日に、イーサ(ETH)やビットコインキャッシュ(BCH)を廃止してビットコイン(BTC)のみに注力するとしていた。

同社は、ビットコインに特化した消費者向けサービスの一環として、「No BS Education」と題した教育ガイドを公開。同社はウェブサイト上で、ビットコインといった仮想通貨の購入方法や取引所の選択方法などシンプルで信頼できる知識を提供できる場として開放する意図だとしている。

同ガイドでは、ビットコインを「マネーの歴史上もっとも強力」で、「一般投資家やトレーダーらにとって最良の仮想通貨」だと説明。しかし、日々のトランザクションで使用するにはまだ完全ではないともしている。

一方で、ビットコイン以外の仮想通貨を「アルトコイン」と呼び、それらへの投資は、「歴史的に見て、ビットコインよりリスキー」だとしている。

コインフロアのCEOで共同創設者のオビ・ヌオス氏は、多くの仮想通貨取引所が業界の初心者からの利益目的で混乱するような、または、不誠実なサービスを行っていると述べている。同社の仮想通貨ガイドでは、業界に関するより適切な情報を学ぶことができるとしている。

ビットコインの自動購入サービスは3月開始

コインフロアは教育ガイドの他に新たなサービスとして、ビットコインの自動購入サービスやマルチシグを使ったビットコインカストディを開始。自動購入サービスは2020年3月に開始される。

さらに、ヌオス氏はコインテレグラフに対し、最低入金金額をこれまでの1000ポンド(約14万円)から250ポンド(約3万6000円)に引き下げたことを明らかにした。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン