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中国の仮想通貨取引禁止や韓国での規制強化といった、世界的な仮想通貨取引への規制強化への懸念が、現在の価格下落をもたらしているようだ。
しかし、中国人民銀行の新総裁に易綱(イ・ガン)氏が選出され、専門家の中には、中国の仮想通貨取引の禁止が見直されるのではないかという見方も出ている。
韓国の規制当局も仮想通貨への課税方針を策定しており、6月中旬以降に包括的な仮想通貨規制を導入する予定とされている。
一方で韓国のソウル市長は「ブロックチェーン都市」の構想を掲げ、独自コイン「Sコイン」の発行にも興味を示した。ブロックチェーン技術開発を振興し、都市で広く技術を活用するのを模索している。
買いの好機は到来しているだろうか?主要な通貨の動向をチェックしてみよう。
BTC/USD
ビットコインは1日に7000ドルを下回ったが、下落は強気筋の積極的な買いを呼んだ。結果として、価格は再び7000ドルを上回った。
20日間移動平均線(EMA)は、8200ドルのレベルを上回ろうとする際に注意を要する重要なレジスタンスだ。弱気筋はこのレベルを強く守ろうとし、強気筋はこれを破ろうとするだろう。
ロングのポジションを取るのは、BTC/USDのペアが20日EMAを上回るまで待つべきだろう。
トレンドは引き続き下がっており、買いの機会を見つけることができない。
ETH/USD
強気筋は355ドルから385ドルのサポートゾーンを死守しようとしている。そのような重要なサポートにも関わらず、買いはなく、弱さを示している。
ETH/USDのペアの引き戻しは、下降トレンドでの売りに直面するだろう。
下降トレンドにおいては、弱気筋は355ドルをひとたび下回れば、勢いづくだろう。次の下値のターゲットは275ドルから300ドルだ。
相対力指数(RSI)が売られすぎになっているため、強い値戻しがあるとみていたが、それはまだ実現していない。下降トレンドをひとたび上回れば、短期的にはポジティブになれるだろう。
BCH/USD
ビットコインキャッシュ(BCH)は、引き続き圧力を受けている。現在、4月1日の安値653ドルから値戻しをしようとしているが、買いは控えめだ。
もし強気筋が近いうちに778.2021ドルを上回らなければ、BCH/USDのペアは600ドルを下回り、558ドルのレベルになるだろう。
20日間EMAと下降チャンネルのレジスタンスラインを上回ったならば、弱気の見方を変えるべきだろう。RSIは売られ過ぎであるため、値戻しを期待していたが、買いの機会はまだ来ていないようだ。したがって、ロングのポジションを取るべきではないだろう。
XRP/USD
リップルは過去4日間、取引は弱かった。0.56270ドルの重要なサポートが破れた後、下落が続いている。次の重要なサポートは0.22ドルであるが、RSIは売られ過ぎになっており、近いうちに値戻しがあるだろう。
XRP/USDのペアが0.57ドルのレベルを上回ることができれば、マーケットが値下がり局面から変わったとみることができるだろう。それまでは、小さな値戻しがあっても売りに直面するだろう。
したがって、ロングのポジションを取る前に、強気筋が0.57ドルを上回る水準を維持するまで待つべきだろう。
XLM/USD
ステラは、下降トレンドを跳ね返そうとしている。RSIはポジティブなダイバージェンスであり、これは弱気のサインだ。
現在の値戻しは20日間EMAと0.27ドルの水準で抵抗にあうだろう。強気筋がこの2つのラインを破ることができなければ、 XLM/USDのペアは0.16ドル、さらに0.11ドルの水準にスライドしてしまうだろう。
価格が0.27ドルを超えれば、ロングのポジションを試みてもいいだろう。
LTC/USD
ライトコインは過去3日間、タイトなレンジで取引されていた。弱気筋は2月2日の107.102ドルの重要なサポートを破ることができないでいる。
同じように、強気筋は価格を押し戻すことができていない。そのため、タイトなレンジでの取引となっている。もし107.102ドルのレベルが破られれば、次のサポートは84.706ドルになる。
しかし、RSIは売られ過ぎのゾーンにあり、20日間EMAと下降トレンド上のレジスタンスに直面しているが、値戻しはできるだろうとみている。
LTC/USDのペアをトレードの買い機会が来るまで、しばらく待つべきだろう。
ADA/BTC
長期的な下降トレンドの後、カルダノは 0.00001690 のサポートと0.00002460のレジスタンのレンジに入った。
ADA/BTCのペアが長期にわたりこのレンジ内にあれば、より強いブレークアウトが起こるだろう。
したがって、0.00002460を上回った水準で買いという、前回の分析で示した立場を維持する。このブレークでのターゲットは0.0000323だ。上昇局面になれば、簡単に超えることができるだろう。最初のストップロスは0.00001800を維持でき、これは後で上げることができるだろう。
NEO/USD
NEOは3月18日の安値49.04ドルを割り込んだ。弱気な展開だ。下降局面での次のサポートは31.15ドルだ。
RSIは売られすぎの領域に再び入っており、20日間EMAへの値戻しはあり得るだろう。
NEO/USDのペアは、65ドルを上回る水準を維持できれば、買い手にとって魅力的なものになるだろう。それまでは、値戻しの取り組みは売りの抵抗に合うだろう。
値戻しが確かなものになるまで、買いは控えるべきかもしれない。
EOS/USD
EOSは過去3日間、5.1ドルから6.2ドルのレンジで取引されている。20日間EMAは強いレジスタンスとなっている。
EOS/USDのペアがひとたび、下降チャンネルのレジスタンスラインである20日EMAと50日間SMAを破れば、ポジティブに転換するだろう。
したがって、以前指摘したように7.5ドルで購入してもよいだろう。ストップロスは5ドル。11ドルへの上昇がターゲットだ。
もし5ドル以下に下がり、4ドル台にスライドすることになれば、強気の見方は変更しなくてはいけなくなる。
市場データはHitBTC、分析チャートはTradingViewによるものです。