6月30日の発表によると、仮想通貨取引所バイナンスはカンボジア証券取引規制庁(SERC)と覚書を締結した。

バイナンスとSERCは、カンボジアにおけるデジタル資産に関する規制の整備に協力する。SERCは、バイナンスの技術的な専門知識とこの分野での経験を活用し、デジタル資産市場向けの独自の法的枠組みを開発することを目指す。

カンボジアでは仮想通貨は規制されておらず、これらのデジタル資産を含む無認可の活動は強く禁止されている。このパートナーシップは、2018年以降、あらゆる仮想通貨関連の活動が違法とされているカンボジアにとって極めて重要なものとなるだろう。

バイナンスのアジア地域責任者であるグレブ・コスタレフ氏は、コインテレグラフに次のように語った。

「経済的には、カンボジアは過去10年間、最も成長の早い国のトップ10に入っており、毎年の経済成長も安定している。さらに、若くてテクノロジーに詳しい人口も多い。これらの利点から、カンボジアはWeb3やデジタル資産産業における先駆者になれると信じている。その一翼を担えることを光栄に思う」

アジアは長年にわたり仮想通貨のホットスポットとなっており、この地域のいくつかの国は仮想通貨を推進するアプローチを採用している。タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピンは、それぞれの国で暗号資産の利用を促進するために、先進的な規制を打ち出している。

バイナンスは、多くの国から規制関連で警告を受けるという2021年の大失敗以来、規制当局との間で良好な関係を築くことに注力している。バイナンスはそれ以来、規制当局との関係を修復し、タイ、マレーシア、シンガポールなどの国で過去1年間にアジアで重要なパートナーシップを構築してきた。

バイナンスは、仮想通貨に関する技術的な専門知識を政府に提供し、新興セクターの規制を支援する活動を積極的に行っている。同社は5月、カザフスタン政府との間で仮想通貨の規制を構築する同様の覚書を締結している。