バイナンス・リサーチは、新しく行なった調査で、仮想通貨利用者の大多数は長期的な投資戦略の一環として仮想通貨を保有する方を好むと指摘している。

1月28日に発表されたバイナンスの調査報告書によると、回答者の55%がビットコイン(BTC)のような仮想通貨を長期投資目的で所有していることがわかった。

「2021年度グローバル・クリプトユーザー・インデックス」は、世界178ヶ国と地域にわたる61,000人以上の仮想通貨の利用者からのインプット含む世界的な調査に基づいた報告書であり、調査は2020年9月15日〜10月25日までの期間に実施された。

バイナンス・リサーチの調査結果によると、回答者の大多数は、主に「ホドリング」の概念が動機付けとなって仮想通貨を所有していることがわかった。つまり、ほとんどの人々は、仮想通貨を売るよりむしろ保有する傾向があるということである。回答者の39%は、仮想通貨の「使い道」の大半はホドリングであると言明している。

この「ホドラー」に次いで多かったのが、他の仮想通貨の購入のために利用する方を好むという回答で、回答者の28%を占めている。続いて回答者の22%が、ネットワークを保護したり、仮想通貨を引き出さずにロックアップすることでユーザーが報酬を得られる行為であるステーキングやレンディングに仮想通貨を主に利用していると述べている。バイナンス・リサーチは、現在進行中であるイーサリアム2.0のアップグレードにより、ステーキングの人気がますます高まってきていると述べている。

デジタル通貨を主に決済に利用していると回答した人はわずか11%であり、ここでもまた、現在の仮想通貨の浸透度では、仮想通貨が日常的な決済に利用されるのには程遠いことを示している。

回答者の65%がビットコイン(BTC)を保有しており、同調査で最も人気の高い仮想通貨となっている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン