バングラデシュの商業銀行」「バンクアジア」がリップル社のリップルネットに参加した。バンクアジアは総資産2890億バングラデシュタカ(約3700億円)。リップルネットは今月、エジプトの大手金融機関とも提携しており、世界中でリップルを使ったクロスボーダー(国境を越えた)決済の普及を進めている。

両者の提携についてはツイッターユーザー@crypto_narcistが10日に、リップル社が2019年12月に公開した資料にバンクアジアの名前が追加されていることを指摘した。

バンクアジアのロゴはサンタンデール銀行やアメリカンエクスプレス、マネーグラムなど35の金融機関と一緒に並べられている。

リップル資料

(出典:リップル)

バンクアジアで海外送金部門の責任者を務めるカンダカル・ムジャヒドゥル・イスラム氏のリンクトインの記載によると、2018年3月からリップル社の決済サービスxCurrentをバンクアジアのシステムへの統合に取り組んでいると表明している。

「バンクアジアがリップルネットワークと接続することで、多くの金融機関やマネーサービス事業者(MSB)が繋がる。その結果としてブロックチェーン基盤のネットワークでリアルタイムの送金が実現する」

バンクアジアは1999年に設立。2256人の従業員と128の支店、3186の代理店を抱えている。コインテレグラフはリップルにバンクアジアが何らかの形でXRPを採用する計画の有無について質問しているが、記事執筆時点では回答はない。


世界中の銀行でリップルネットの参画進む

コインテレグラフが12日に報じたように、エジプトの大手金融機関ナショナル・バンク・オブ・エジプト(NBE)がリップルネット活用で提携を結んだ。エジプトでは初めてブロックチェーン技術を活用する金融機関となった。

さらに1月にはタイの仮想通貨取引所Bitkubも参加。タイでは同国最大規模の商業銀行サイアム商業銀行もリップルネットに参画している。

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