SIMスワップによる26億円の仮想通貨盗難裁判、原告側の申し立てを棄却

米国人投資家マイケル・テルピン氏が、ハッカーに大量の仮想通貨が盗まれたのは、大手通信事業者AT&Tの関係者がテルピン氏への電話番号へのアクセスを供与したためだとして、テルピン氏が同社に対して米連邦通信法違反として訴えている裁判で、連邦裁判所はテルピン側の訴訟を棄却した。ブロックが報じた。

テルピン氏はこれまでに、スマートフォンの紛失・盗難時などのSIM再発行(SIMスワップ)を悪用したハッキングにより2400万ドル(約26億円)を失ったと主張。AT&Tの従業員が詐欺師と共謀したSIMスワップ詐欺から個人情報を保護できなかったとして2400万ドルの補償と、2億ドルの懲罰的損害賠償を求める訴訟を起こしていた。

報道によると、裁判官が宣言的判決を除き、全ての申し立てを棄却したという。

裁判所はAT&Tが従業員の詐欺行為を防ぐべきであったとする原告の主張を認めた一方で、「テルピン氏は電話番号へのアクセスと仮想通貨の損失の直接的原因について、十分に証明できていない」としている。

訴訟については今月初めにもAT&Tによる訴訟却下の申し立てが否決されている。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版