SIM再発行を悪用した仮想通貨盗難の裁判、AT&Tによる訴訟却下の申し立てが否決される

米国人投資家マイケル・テルピン氏がAT&Tに対し起こした連邦通信法違反を問う裁判について、同裁判担当のライト裁判官は、AT&Tによる訴訟却下の申し立てを否決した。大手通信事業者AT&Tの関係者が、ハッカーにテルピン氏の電話番号へのアクセスを供与した結果、大量の仮想通貨が盗まれたとして訴えた裁判だ。

既報の通り、テルピン氏は、スマートフォンの紛失・盗難時などのSIM再発行を悪用(SIMスワップ)を悪用した2度のハッキングで2400万ドル(約26億円)相当を失ったと主張。AT&Tストアの従業員が詐欺師と共謀しSIMスワップ詐欺を行うなどの行為により個人情報を保護できなかったとして、米連邦通信法違反を問う形でAT&Tを相手取り2400万ドル(約26億円)の補償と2億ドル(約216億4000万円)の懲罰的損害賠償を求める訴えを起こした。

テルピン氏の法定代理人にあたる法律事務所グリーンバーグ・グラスカーは7月22日、ライト裁判官は、放送通信事業を規制・監督する米連邦通信委員会(FCC)に対する2011年の同意判決を無視するよう求めたAT&Tの要求を却下したと発表した。この同意判決は、個人のプライバシー保護を目的とした、法執行における情報公開免除を、企業人格のプライバシー権保護に適用することはできないというもの。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版