中央銀行デジタル通貨(CBDC)ニュース

中央銀行デジタル通貨(CBDC)は、中央銀行の債務で発行するデジタル化された円やドルなどの通貨。中国やスウェーデンを中心にCBDCの導入が検討されており、特に中国は市民5万人に1人当たり200元、総額1000万元のデジタル人民元を配布する実証実験を行うなど研究開発をリードしている。日銀はCBDCを発行する計画はないとしながらも、欧州の中銀などと共同でCBDC活用の在り方、クロスボーダーの相互運用性などを研究している。一般的に、CBDCを発行することで、仮想通貨の登場に対して金融政策の有効性の維持、金融包摂、脱税やマネーロンダリングの防止などが見込まれる。国際決済銀行(BIS)によると、世界人口の約5分の1をカバーする中央銀行が、2024年までに汎用的なCBDCを導入する可能性が高いという。