リップルラボに有利な判決が下され、XRPが証券ではないとの結論が出たことで、リップルのエコシステムに対する興奮が再燃した。XRP価格が上昇する中で詐欺行為が増えることを懸念し、リップルの最高技術責任者(CTO)であるデイビッド・シュワルツ氏は投資家へ警告を発した

米証券取引委員会(SEC)とリップルとの2年間にわたる法廷闘争は、2023年7月13日に部分的に終結した。ニューヨーク南部地区連邦裁判所によって、XRPは「証券」のレッテルを剥がされた。リップルの公式ツイッターアカウントは「XRPは証券ではない。この勝利はリップルだけでなく、全業界にとっての勝利であり、米国における規制の明確化への一歩だ」と述べた。

その結果、XRPの市場価格は大幅に上昇した。XRP価格は1日で0.47ドルから0.82ドルへと70%以上も急騰した。これは過去1年間でXRPが経験した最大の価格上昇だ。

仮想通貨やノン・ファンジブル・トークン(NFT)などのエコシステムに対する興奮が高まると、詐欺師たちは投資家を騙すための活動を活発化させる。リップルのシュワルツCTOはツイッターで、増えつつあるXRP詐欺に対する警告を発した「最近の良好なニュースを利用して詐欺を働こうとする者が多い。エアドロップやギフト、特別オファーは一切ない」と注意喚起した。

大人気で成長を続けるコミュニティのため、詐欺師たちはしばしばリップルの公式ウェブサイトを模倣して偽のギフトやエアドロップを宣伝する。このような場合、詐欺師の目的は、被害者の仮想通貨ウォレットにアクセスし、既存のトークンを盗み出すことだ。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン