リップル財団の市場戦略責任者であるコーリー・ジョンソン氏は12日、「XRP(リップルの通貨単位)は有価証券ではない」と主張した

 米CNBCがインタビューを実施した。ジョンソン氏は、XRPがその微妙な法的地位により、米国の大手仮想通貨取引所コインベースに上場されなかったという憶測を退けるため、以下のように説明した。

「リップルは有価証券などでは決してない。リップルは裁判所が歴史的に定める有価証券としての基準を満たしていない」

 コインベースとリップルは、仮想通貨XRPをコインベースに上場する可能性について話し合ってきた。ジョンソン氏によると、両社は規制機関が定めるXRPの法的地位に関する話を切り出さなかったという。ジョンソン氏は以下のように話した。

「XRP上場に関する話し合いの中で、コインベースはXRPが有価証券であるかどうかについての問題を決して取り上げなかった。私たちはリップルが有価証券ではないことを100%確信している。リップルは有価証券としての基準を満たしていない」

 コインベースもCNBCに対し、リップルとは規制について話し合わなかったと述べ、取引所に資産を上場するための、より幅広い基準についての話題を中心に会話が展開したことを伝えた。

 米政府は、現在も明確な規制構造を示していないため、デジタル資産を有価証券か、資産か、通貨かで分類するのが難しい。コインテレグラフが3月に行ったインタビューで、リップルCEOのブラッド・ガーリングハウス氏は、リップルは政府との連携を目指して絶えず努力してきたと述べている

 「私たちは当初から政府や銀行と共に働く道を探ってきた。しかし仮想通貨コミュニティーの中には、『どのように政府を破壊するのか。どのように銀行を回避するのか』と考えている人もいると思う。私たちは違う。結局のところ政府は無くならないだろう。私が生きている間に、それが起こるとは思わない」

 リップルは11日、2500万ドル(約26億9000万円)分のXRPを、ブロックチェーン・キャピタル社のパラレルIV・LPベンチャー・ファンドに投資した。XRPレジャーやインターレジャープロトコル(ILP)の新しいユースケースを試す機会につなげる目的だ。