イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨ウォレットの大量導入、インフレに強いステーブルコイン、イーサリアムを利用したウェブサイトのログインなど、仮想通貨でまだ実現されていない3つの「巨大」な機会について語っている。
Banklessの共同経営者であるデビッド・ホフマン氏とのインタビューで、ブテリン氏は2023年の仮想通貨業界の見通しについて話している。
インタビューの中では、ホフマン氏が分散型アプリケーションの「採用の波」が終わり、開発者が参入して新しい分散型アプリケーションを構築する機会が「少なくなった」という懸念を提起し、ブテリン氏はそれに応えている。
ブテリン氏は、ホフマン氏が言及した「手詰まり」を回避するには、まず仮想通貨ウォレットのインフラを日常的に使いやすくし、何十億人ものユーザーを取り込めるようにするためにさらなる開発が必要であると指摘した。
「10億人が使うウォレットを作ることができれば、それは大きなチャンスになるだろう」と、ブテリン氏は語った。
第2に、ブテリン氏は、オンチェーンでもマクロ経済でも、あらゆる種類の条件に耐えられるハイパーインフレ耐性と世界的にアクセス可能なステーブルコインの創造は、業界にとって革命になるだろうと述べている。
「もし、米ドルのハイパーインフレであっても生き残ることができるステーブルコインを作ることができれば、[...] その状況を経験するすべての人にとって命綱のように感じられるものを作ることができれば、それも大きなチャンスになる」
最後にブテリン氏は、イーサリアムがフェイスブック、グーグル、ツイッターなどの中央集権的な独占企業からログイン権限を奪うことに貢献する技術開発があれば、最終的にイーサリアムがインターネットベースのアプリケーションでより多くの市場支配力を獲得できるようになると語っている。
「イーサリアムでサインインして動作させ、フェイスブックやグーグル、ツイッターをインターネットのログイン支配者として失脚させることができれば、それ自体が大きなチャンスになるはずだ」