モバイル決済サービスのVenmoのユーザーは5月から仮想通貨を購入し、他のVenmoユーザーや外部ウォレットに送金できるようになる予定だ。これは、4月28日のPayPalのジョセ・フェルナンデス・ダ・ポンテ氏による発表によるものだ。PayPalはVenmoの親会社である。

「PayPalの仮想通貨における次の章」と題されたConsensus 2023のインタビューで、ダ・ポンテ氏は新機能の仕組みを説明した。

「5月からVenmoウォレットからのオンチェーン送金を有効にする予定だ。つまり、Venmoで仮想通貨を購入し、別のVenmoユーザーに送金できる。PayPalユーザーに送れる。外部ウォレットに送れる。ハードウェアウォレットに送れる」

同氏は、この機能はVenmoユーザーに利用可能な選択肢を拡大すると述べる。また仮想通貨が「VenmoウォレットとPayPalウォレット間の迅速で無料のほぼ瞬時の送金」に使われるため、デジタル資産の「ユースケース」が提供されると語った。これは、基本的に国内最大のネットワークとウォレットを2つ接続することを意味する。

4月28日のVenmoのWebサイトのヘルプページによると、認証済みユーザーは「仮想通貨アドレスQRコード」を介して外部アドレスから仮想通貨を受け取ることもできる。

Venmoは2021年4月から仮想通貨の購入を許可し始め、現在のアプリのモバイル版にはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)がリストされている。デスクトップ版では仮想通貨機能は利用できないようだ。

PayPalは、他の企業と提携して仮想通貨サービスの提供を拡大している。12月には、決済プロバイダーがMetaMaskと統合し、MetaMaskユーザーがPayPalの個人アカウントで仮想通貨を購入し、自己管理型ウォレットに直接送金できるようになった。このように、PayPalとVenmoは、仮想通貨の普及とユーザー間の利便性向上を目指して、積極的に新しい機能と提携を展開している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン