米証券取引委員会(SEC)は現在申請されている2つのビットコインETFの可否判断を延期した。

現在、SECは、仮想通貨資産マネジメントのビットワイズに加えて、米運用会社ヴァンエックと金融サービス企業ソリッドX、CBOE(シカゴ・オプション取引所)の3社が共同で申請しているビットコインETFの2つを審査している。

発表によるとSECは、ビットワイズのビットコインETFの審査期限を5月16日、ヴァネックらのビットコインETFの審査期限を5月21日に延期する。当初はそれぞれ3月29日、4月6日が期限日だった。ビットワイズの審査開始日は2月11日、ヴァンエックの審査開始日は2月20日だ。

SECは最大で240日間を審議にかけられる。

ETF(上場投資信託)は、株や債券、通貨、商品などの指数と連動する投資信託。ビットコインETFの場合は連動する資産がビットコインとなる。株や債券など他の資産でETFを利用してきた機関投資家にとって馴染みのあるもので、ビットコインETFが認可されれば、ビットコイン市場に多額マネーが流入する入り口となると考えられている

ビットワイズは、「仮想通貨価格の信頼性、仮想通貨のアービトレージ(裁定取引)の機能、仮想通貨カストディの健全さなど」SECの懸念材料について、過去1年間研究してきたと自信を見せている。また、ヴァンエックらは、過去のETF承認の例から、SECがビットコインETFだけに「かなり規制されたマーケット」を求めていることを疑問視。SEC対策を進めている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 US SEC Delays Decision on Bitcoin ETF Applications From VanEck and Bitwise