米国のトランプ大統領が健康被害を理由にフレーバー付きの電子タバコを禁止する方針を発表したことを受けて、仮想通貨業界がざわついている。

トランプ大統領は、11日、米国の若者の間で使用の広がる電子タバコを禁止すると表明。これまで電子たばこ使用者6人が死亡し、数百人に異常が発生したとされる肺疾患の流行を憂慮していると話した。

電子タバコと仮想通貨は直接は関係ないが、仮想通貨がトランプ大統領の強権の餌食にいつなってもおかしくない。

米マーケット調査会社ファンドストラット代表でビットコイン強気派のトム・リー氏は、次のように懸念した。

「まさかとは思うが、現在のホワイトハウスは、『我々にできないことは何もない』状態だ」

既報の通り、トランプ大統領は仮想通貨に対して否定的な立場を示している。

【関連記事:トランプ大統領、仮想通貨に反対を表明 ビットコインやリブラを一蹴

11日には、政治権力から独立しているはずのFRB(連邦準備理事会)のパウエル議長を「まぬけ」と罵倒したばかりだ。仮想通貨業界もトランプ大統領の発言に注意しなかればならない日々が続くかもしれない。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版