トランプ大統領の「まぬけめ、利下げしろ」発言がビットコインにとって追い風になるかもしれない。

FRB議長を「まぬけ」「愚か者」と罵倒

トランプ大統領は12日、FRB(米連邦準備理事会)は金利をゼロか、それより下に下げるべきと発言。米国債務を長期債へ借り換えることを考えていることを明かし、債務返済のために払う金利が安くなることを理由にあげた。

また、FRBのパウエル議長とFRBのせいで上記のような策が打てなくなっているとし、「愚か者」「まぬけ」と罵倒した。

FRBは、今月17日と18日にFOMCを開催する。7月のFOMCでは2008年以来で初めて利下げに踏み切り、金利の誘導目標を0.25ベーシスポイント引き下げて2.00~2.25%にした。

「もっとビットコインを買おう」

仮想通貨アナリストの間では、利下げ、マイナス金利、量的緩和で米国や日本、欧州が争って弱い通貨を求める「通貨の冷たい戦争」が起きる可能性があるという声が出ていた。利下げはビットコインにとっては追い風だと考えられている。

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著名仮想通貨投資家のアリスター・ミルン氏は、トランプ大統領のツイートに対して「もっとビットコインを買おう」とツイートした。

また、デジタル通貨や貴金属投資が専門のダン・タピエロ氏は、「2020年の大統領選で再選するために経済成長を促す目的で中期的には米ドルの価値を下げる直接的な呼びかけになる」と分析。「金やBTCは代替的な価値保存手段として恩恵を受けるはずだ」と述べた。

トランプ大統領は、7月に「ビットコインのファンではない」と発言していたが、結果的には援護射撃をすることになるかもしれない。