機関投資家による仮想通貨への関心は昨年秋から高まっていたという。仮想通貨アルゴリズム取引を手掛けるスタートアップ「フローティング・ポイント・グループ(Floating Point Group)」の共同創設者がコインテレグラフのインタビューの中で語った。
フローティング・ポイントは、米国の機関投資家向けにトレーディングを自動化するツールやAPIなどを提供している。同社のケビン・マーチ氏は、機関投資家からの引き合いは昨年秋から高まっていたと指摘している。
「仮想通貨市場は、アセットマネージャーにとっては、さらなるクライアントを呼び込むことにつながる魅力的なビジネスラインを提供している」
最近では、著名なヘッジファンド運営者であるポール・チューダー・ジョーンズ氏が、インフレへのヘッジ手段としてビットコインに投資していることを明らかにするなど、メインストリームからの注目も集まっている。
しかし、フローティング・ポイントのマーチ氏によれば、仮想通貨への関心が高まったのは2019年の第4四半期からだったと振り返っている。「新型コロナウィルスのパンデミックは、このトレンドにほとんど影響を与えなかったようだ」と、マーチ氏は付け加えている。
「実際、在宅勤務などによって、関連する意思決定者の多くはより柔軟にモノを考えるようになっている。仮想通貨への冒険のような新しい戦略的イニシアティブを検討するようになる可能性もあるだろう」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン