ビリオネア資産家でヘッジファンド運用者のポール・チューダー・ジョーンズ氏は、5月11日にCNBCに出演し、ビットコイン保有量はポートフォリオの約2%分であることを明かした。ジョーンズ氏のファンドは「最も成功したグローバルマクロファンド」として知られており、先日ジョーンズ氏はインフレ耐性のある資産としてビットコインを持っていると発言していた。
「ビットコインは偉大なる投機だと思うが、1%以上の私の資産、おそらく2%をビットコンで持っている。現在、ここら辺が正しい数字だと思っている。現在の金融政策の病を治す万能薬ではなく偉大なる投機ではあるが」
またジョーンズ氏は、現金とビットコインを「信用(Trust)」の観点から比較。ビットコインは誕生からたった11年でほとんど信用がなく「成功するかどうかは時間が教えてくれる」としつつも、「1日1日が経過するに従ってビットコインへの信用が上がる」と述べた。一方、現金については、先進国であれば中央銀行による政策によって毎年2%ずつ価値が減る「浪費資産」だと指摘した。
「現金を購買力の観点から見れば、現在あなたが現金を持っているとすれば、あなたの中央銀行が現金の価値を2%ずつ減らすという目標を持っていることをしっているはずだ。つまり、本質的にあなたは浪費資産を持っているんだ」
自身を「保守的」としポートフォリオの数%しかビットコインを持っていないと言い直したジョーンズ氏は、「ビットコインはまだ時間というテストに合格していない」と慎重な見方であることを強調した。