バハマは、デジタル通貨「サンドダラー」のプリペイドカードを立ち上げ、国内でのデジタル通貨をより利用しやすくしようとしている。
バハマ中央銀行は、世界的な決済大手マスターカードと現地の決済スタートアップのアイランドペイと提携して、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のサンドダラーをサポートするカードを作成した。
17日の発表によると、このカードはマスターカードとアイランドペイのプログラムとして実行され、ユーザーは従来のバハマドルとデジタル通貨とを交換して、商品やサービスの支払に使うことができる。新しいカードは、カリブ海地域およびマスターカードをサポートする場所での支払で受け入れられると説明している。
新しいソリューション、カリブ海地域で展開するデジタル決済スタートアップであるアイランドペイのテクノロジーに基づいている。同社は、バハマ中央銀行から決済サービスプロバイダーおよび電子マネー機関として運営するためのライセンスを取得している。
「アイランドペイはサンドダラーマスターカードの発行者である。カードはモバイルウォレットに統合されており、顧客は残高や取引情報を表示したり、カードを有効/無効にしたり、PINを確認したりできる」と、アイランドペイは説明している。
今回のカードは現在プライベートベータ版であり、正式なローンチは2021年3月に予定されている。ローンチされると、カードはグーグルペイやサムスンペイなどのもモバイル決済サービスとリンクできるようになる。
今回の発表では、マスターカードのCBDCテクノロジーがどのように機能するかの詳細は明らかになっていない。同社は既にCBDCイニシアチブをサポートするため、世界中のいくつかの中央銀行のプロジェクトに協力している。
バハマは、世界の中でも最初にCBDCを発行した国の1つとして知られている。サンドダラーは2019年後半にパイロットプログラムを始め、2020年10月から利用できるようになった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン